これが足が臭い原因だ!意外と知らないメカニズムの全貌
- 2017.04.16
- フットケア
足の臭いを気にしたことはありませんか?
仕事をはじめてから洗っても足の臭いが取れない、靴をはいてしばらくすると酸っぱい臭いがしてくる。。。
女性ならストッキングでブーツやパンプスを履いたときは大変。。。
男性なら革靴や運動靴をしばらく履いた後の臭いが強烈。。。
そんな足の臭いには原因があります。
他にも、
☑飲み会で座敷に上がるとき
☑靴屋の試し履きで店員さんに足の臭いを気づかれないか
☑友人など、人の家にあがるとき
☑デスクワークの時に周りに臭っているのではないか
☑ふとした瞬間に靴を脱いだとき
☑帰宅した時に玄関が臭くなる
また、こんな時に足の臭いが気になりませんか?
☑長時間歩いたとき
☑運動をした後
☑ブーツを履いている時
☑サンダルを履いたとき
☑長時間靴を履いているため、夕方になるにつれて
☑パンプスを履いた時
☑デート中
☑その他、汗をかいたとき
もしかしたら、普段から気になっている方もいるかもしれません。
実際に足臭で悩んでいる人の声です。
仕事してたときは、それはもう倒れるくらい臭かった。
うんこ踏んだのかと思うくらい。
靴も臭すぎて玄関に置けず、ベランダに置いてた。
出典:girlschannel.net
居酒屋の座敷とか、人の家にお邪魔するときがすごい心配
出典:girlschannel.net
私もすっごく臭くなるタイプ( ; ; )でも旦那も前の彼氏も革靴をこの時期に素足で履いても臭わないタイプだった、、女としてへこみます、、、、しかも臭いのばれてるし。。
出典:girlschannel.net
足が臭くならない人はほぼいないんです。
家で毎日お風呂でしっかり洗っていても、足の臭いは出てくるんです。
どんなにアイドルみたいに可愛い顔をしてたって足は臭ってくるんです。
でも、なぜ足は臭いが出てくるのでしょうか?
実は、汗自体は臭わないって知っていましたか?
やたらと足の裏に汗をかくという方、いらっしゃいませんか?「お風呂で汗を洗い流せば大丈夫」と思ったら、まず、そこが落とし穴かもしれません。
まず、皮膚にはエクリン腺という汗腺があります。体温調節の機能があるエクリン腺は、身体中のいたるところに張り巡らされているのです。もちろん足の裏の皮膚にも存在します。エクリン腺から分泌される汗の成分を見ていきましょう。驚くことに99%が水分で、残りの1%のみが塩分・尿素・アンモニア・ミネラルなどです。
エクリン腺から分泌される汗の99%は水分なのです。多くの方が、足の臭いは汗そのものが臭うせいだと誤解しているようですが、基本的に汗そのものが臭うということはありません。多くの人が気にする「臭いのもと」は、汗そのものではない可能性があると言われているのです。
このように汗が出る=臭いが出るわけではないんですね。
人の汗腺は主に2つ
汗腺とは、皮膚にある汗を分泌する腺のことです。いわゆる”汗の出口”のことですね。
この汗腺には2種類あるのです。
アポクリン腺・・・アポクリン腺は主に耳や脇の下、乳輪、陰部に多くある汗腺のことです。 アポクリン腺から出される汗はアポクリン汗と言われています。このアポクリン汗はアルカリ性で、アンモニア、脂肪酸、脂質などが忠心に構成されている汗です。 ワキガや陰部の臭いなどはアポクリン汗が原因で起こっている場合が大半です。エクリン腺・・・エクリン腺は全身に存在している汗腺です。基本的に全身にあるのですが、しいて言えば背中や顔、頭に特に集まっています。人の汗のほとんどはこのエクリン腺から出ていると思ってもらって問題ないです。エクリン腺から出る汗はエクリン汗と言いまして、99%が水分で残りの1%が塩分になります。 |
「通常、エクリン汗の成分は99%が水分です。汗の原料は血液中のミネラルと水分ですが、これらが汗腺にとり込まれると同時に、からだにとって必要なミネラル分は血液に再吸収されるからです。そのため、本来のエクリン汗は、さらっとしていてにおいのない“よい汗”です」
出典:www.gomiclinic.com
このようにエクリン汗が大半だというのに、なぜ足の臭いが発生するのでしょうか??
足の臭いが発生するメカニズム
原因は大きく分けて2つあります。
2つと言っても、両方同時に起きているケースが多いです。
一つはアポクリン腺から出るアポクリン汗が臭いを発しているケースです。
こちらは良くも悪くもシンプルですよね。笑
アポクリン腺からでるアポクリン汗を抑えるか何とかするかです。
ちなみにアポクリン汗はアンモニアのような臭いがします。
二つ目は、
①エクリン汗をかいた状態で
②皮脂や角質、汚れがあると
③雑菌が繁殖し、臭いを発する
④臭いを発する。
というメカニズムです。
そのため、エクリン汗が原因の臭いを発生させないポイントは、
1.足に汗をかかないようにする
2.雑菌が繁殖するのを抑える
3.皮脂や角質がなるべく出ないようにする
この3つです。
この原因で臭う臭いは、酢酸やイソ吉草酸という酸っぱい臭いの酸性の物質です。
ひとつずつ見ていきましょう。
1.足に汗をかかないようにする
汗をかかないようにするのはなかなか難しいと思います。
その理由は、なぜ汗が出るのか?という理由を知ればわかります。
なぜ汗をかくのか?そもそも汗って何?
汗をかく理由はズバリ、体温調節をするためです。
人は環境に対応するために汗腺を発達させ、体温調節を上手くできるようになりました。
人の平熱はおおよそ36度です。この温度が人間の細胞が上手く機能する温度です。
もし汗が出なくなれば、体温があがってしまったときも調整できないので、体内の温度を下げることができません。
汗によって蒸発させることにより体温のバランスを取っているのです。
汗の種類は3つあります。
●温熱性発汗 これは上記でも説明した通り、体温調整をするために出る汗です。 主に体を動かしたときにでる汗で、全身から出ます。 ●精神性発汗 これは緊張したり興奮したりすると出る汗のことです。 ハラハラしたり、恐怖を感じたりすると出てきたりします。主に手や足など部分的に書く汗のことです。●味覚性発汗 トウガラシやコショウなど、辛い物を食べたときに出る汗です。 |
ちなみに発汗性のある食材は?
野菜類では、カボチャ・グリーンアスパラ・小松菜・ショウガ・タマネギ・長ネギ・ニラ・ニンニク・ラッキョウなどです。肉類だと鶏もも肉・鶏むね肉・鶏レバーといった、いわば鶏肉です。魚介類では、イワシ・ウナギ・エビ・カツオ・ブリ・マグロといったところ。さらに豆類では、小豆・黒豆・大豆など。穀物ならば玄米といったところです。唐辛子などの香辛料にも発汗作用の成分が多く含まれているので注意が必要です。
確かに、食べずに済む食材に関しては避けるというのも一つので手ですよね。
ただ、どっちみち、汗自体は無臭のものですし、汗を抑えるのは体の健康に悪いのであまり足の臭いを抑えるためにはあまり現実的ではありません。
2.雑菌が繁殖するのを抑える
雑菌が繁殖するのは何か抑えられそうな気がしますよね?
そもそも雑菌は実は人間の皮膚にずっといるんです。それを常在菌と言ったりします。
まず、臭いというのは汗が分解されるときに発生します。では、その汗を分解しているのは何なのでしょう。その答えは、人の皮膚に存在する細菌です。足の皮膚の表面には、常に菌が住んでいます。これを皮膚常在菌といいます。
皮膚常在菌は、決して悪い菌ではないのです。皮膚常在菌は、古い皮脂や角質をもとにして弱酸性の脂肪酸を生成します。そして皮膚の表面を酸性にして、外部から来る悪性の細菌をシャットアウトする役割があるのです。
皮膚常在菌をさらに細かく分類すると、そのなかに、表皮ブドウ球菌やコリネバクテリウム属のバクテリアなどがあります。それらは、普段の正常な数であれば皮膚を守ってくれる素晴らしい菌なのですが、何らかの理由で数が増えすぎると皮脂や角質を過剰に分解してしまいます。それが、あの嫌な臭いの原因になるのです。つまり、足が臭う時というのは、皮膚常在菌が増えすぎているのです。
大きく言うと、足の裏の臭いの原因は「菌」だということです。雑菌やバクテリアにとって「温度15℃以上・湿度70%以上」が、繁殖する最適の環境だと言われています。足の裏は、菌にとってちょうどよい環境なのですね。
この常在菌には善玉菌と悪玉菌があり、悪玉菌は汗や角質、汚れをエサに繁殖をし始めます。
そのため、繁殖を抑えるために悪玉菌を除去する必要があります。
どうして雑菌が発生するの?原因3つ
原因1 靴
原因の一つが靴です。どんな原因が考えられるのでしょうか?
・一日中同じ靴を履きっぱなしで、蒸れている。
・ゴムやビニールなどの素材の靴で、通気性が悪く蒸れている。
・毎日同じ靴を履いていて、雑菌が日ごとにさらに繁殖している。
・靴のサイズが合っていないことにより、蒸れを誘発している。出典:hadalove.jp
おもにこのような原因があります。
原因2 足
こちらがほとんどの原因です。足の菌が繁殖し、不衛生な状態がどうしてもできてしまうのです。
・足の洗い方が不十分で、古い皮脂や角質汚れ、雑菌などが、ちゃんと洗い落とせていない
・運動や気候などの要因で、通常よりも大量の汗をかいている
※足の汗そのものの臭い(におい)ではなく、汗と一緒に流れ出す老廃物が雑菌に分解されて、“臭い(におい)のもと”になると言われています。出典:hadalove.jp
3.皮脂や角質がなるべく出ないようにする
皮脂や角質と菌が結びつくと繁殖し臭いを出すので、そもそも皮脂や角質を日ごろからケアをしておくのがベストです。
運動不足も足の臭いの原因に
「いい汗」と「悪い汗」の話をご存知でしょうか?
いい汗・・・サラサラしており、すぐに蒸発する。臭いが少なく、スッキリする汗。
悪い汗・・・ベタベタしており、なかなか蒸発しない。臭いがあり不快感が残る。
体温が上がると、脳が汗を出すように命令します。
汗は塩分を含んだ水分です。それを外へ出しますが、水分以外の成分はほとんどまた体に吸収されるのです。
しかし悪い汗の場合、この再吸収がスムーズにできずに皮膚に付着したままになり、そうすると皮膚にいる常在菌や垢、角質などと結びついてベタベタとした臭いの強い漢字になってしまうのです。
いい汗をかくには、普段から新陳代謝をよくし適度に運動をすることです。
精神的なことを足の臭いの原因に
人間はストレスを感じると汗をかきますね。エクリン腺が多く存在する足の裏は、ストレスを感じると特に汗をかきやすくなります。
エクリン腺が多いこともありさらに大量の汗をかきます。汗の量が多くなると、皮膚常在菌の活動が活発になります。ストレスによって、皮膚常在菌が増殖してしまうと、これが臭いへと繋がるのです。
ストレスがたまってくると自律神経のバランスが崩れていきます。
上記でも紹介しましたが、精神性発汗とつながるのですが、精神的に弱っていたりすると汗に乳酸が混ざります。この乳酸入りの汗が皮膚に付着している雑菌や皮脂と混ざると足の臭いが発生します。
また、ストレスは内臓機能を低下させてしまうため、正常の時は体内で処理されるはずの臭いの原因となる老廃物や臭いを発する物質が処理されなくなり、体の外側へ臭いだしてしまいます。
これは、足の臭いだけでなく口臭や体臭にもつながっていきます。
ダイエット臭たるものがあるのを知っていますか?
過度なダイエットも足の臭いを発生させる原因になっているとご存知ですか?
運動をたくさんやってダイエットをする方法なら問題ないのですが、食事制限によるダイエットは臭いの原因になります。
炭水化物やタンパク質が不足すると体が一種の飢餓状態になります。
すると体は蓄えていた中性脂肪を燃やし始めます。
この中性脂肪が燃える時に脂肪酸に変化します。
この脂肪酸が汗と一緒になると酸っぱい強烈な臭いを発します。
さらに、体内に栄養が十分にいきわたっていない状態でエネルギーを燃やし続けていると、疲労物質の乳酸が出ます。
その乳酸はアンモニアと一緒に汗で出るため、アンモニア臭がしてきます。
そして、空腹の状態で体内の脂肪を燃やし続けると脂肪酸はさらに変化しケトン臭という物質を作るようになります。
ケトン臭はケトン体が原因で出るのですが、主に、体内に糖が不足した状態の時にエネルギーとして使われます。
ケトン臭は別名、飢餓臭ともいわれ、食事制限のダイエットをしているとケトン臭が強くなってきて、足の臭いをはじめ、口臭や体臭、尿の臭いにも影響してきます。
この体臭は病気なので、病院へ
ほとんどの場合、
まとめ
現在の人間科学でわかっている限りの、足の臭いの原因を全て列挙しました。
簡単にまとめますと、
●汗の種類にはアポクリン汗とエクリン汗がある。 ●アポクリン汗はアンモニア臭を出す。 ●エクリン汗は無臭だが、雑菌や角質とタッグを組むと酸っぱい臭いがする。 ●ストレスなどの精神的に弱っている時も足が臭う原因になる。 ●内臓機能が低下すると足が臭う原因になる。 ●過度なダイエットは脂肪酸+汗→酸っぱい臭い、そして乳酸→アンモニア臭、そしてケトン臭になる。 |
意外と原因はいくつもあります。
しかし、原因がわかればあとは解決するのみです!
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