胸が大きい人の着物や浴衣の着こなし方7選

胸が大きい人の着物や浴衣の着こなし方7選

浴衣や着物、素敵ですよね。
和服は、和服姿そのものも品があって素敵ですし、着ると所作までも優雅なものにしてくれます。

日本人の顔立ちや髪色に合う和服は、決して派手な美しさではなく、清楚で奥ゆかしい美しさとして海外の方からも高く評価されています。
日本人として、そんな和服を着こなせるようになりたいですよね!

 

しかし、「胸が大きいと和服が似合わない・・・」と着るのをためらってしまっていませんか?

 

でも大丈夫!
着こなし方次第で、すっきりと見せることが可能なんです。
胸が大きいことを理由に着物を着ないなんてもったいない!
ぜひどんどん着物を着て、和服を思いっきり楽しみましょう。この記事では、着物の楽しみ方や胸が大きくてもすっきり着られるコツをご紹介します。

着物を楽しもう!

着物は敷居が高い、着るのが大変、、などのイメージもあるかもしれません。
でも、最近は洋服のようにレース使いの半襟や、着物にパールを合わせたりと
自由に、気軽に着物を楽しんでいる人も増えています
カジュアルな着物もたくさんありますし、特別な日でなくても普段から着てOKなのです。

着物は、着ているとシャンと身が引き締まる思いがします。
日本人らしい凛とした強さが引き出されますし、着物を着慣れていると、歩き方にも慣れ、所作や身のこなしが美しく、丁寧になってきます。
着物は女子力アップにもつながりますね!

着物の種類

着物には、様々な種類があり、選ぶものによって印象も様々です。
また、種類によって「格」があるのも着物の特徴。シーンによって着るものを使い分けます
TPOにあったものを選ばなくてはいけないので、着物が難しいと思われる原因の1つでもあるのですが、着物を着こなすには持っておきたい知識でもあります。
大まかな着物の種類について解説します。

留袖

黒留袖と色留袖に大別されます。着物の中で最も格式が高いのが黒留袖です。黒字の着物に紋が5つ入っており、裾に模様が描かれています。既婚女性の第一礼服とされます。
結婚式で着用されることが多く、新郎新婦の母親や仲人夫人、親族の既婚女性が着用します。

色留袖は、紋が5つの場合は黒留袖と同等の格になりますが、1つや3つの場合は結婚式などのお呼ばれや、パーティー、お茶会などで着ることができます。色留袖は未婚女性でも着ることができます。

振袖

未婚女性の第一礼服です。袖が長く、袖の長さによって
成人式や卒業式に着る方が多いです。最近では、結婚式で着用する花嫁もいます。
結婚後、袖を短くして訪問着にすることもできます。

訪問着

色留袖の次に高い格式を持ち、未婚、既婚を問わず着ることができます。
披露宴やパーティーなどの華やかな場にぴったり。
歌舞伎などの観劇でも、格の高い劇場や演目では、訪問着が良しとされます。

また、柄は「絵羽模様」と言って着物全体に一枚の絵になるように描かれた模様が施されています。絵羽模様は、模様が縫い目で切れないよう、白生地で仮仕立てし、そこに下絵を描いて反物の形にしてから染める、という大変な手間がかかっているのです。

付下げ

格は、訪問着と小紋の間に位置します。着ると模様が全て上向きになります。
礼装ではないですが、改まった訪問や年始の挨拶などに着用されます。
華やかさをプラスしたい場合は、帯などで工夫すると良いです。
柄が繋がった絵羽模様ではない点が訪問着との違いです。

小紋

同じ模様の繰り返し柄で、型染めの着物です。
色・柄のコーディネート次第で華やかな席にも、カジュアルなちょっとした集まりにも着ることができ、着用する機会の多い着物です。
コンサートやショッピングなど、フォーマルではないけれど着物を着たい、という時にもぴったりです。

色無地

柄がなく、黒以外の色一色染めの着物です。紋をつけると礼服となり、改まった場でも着ることができます。
紋のない場合はちょっとしたお出かけにさらっと着ることができます。

着物と浴衣の違いは?

ちなみに、着物と浴衣の違いをご存知でしょうか。
わかっているようで実はよく知らない人も多いのではないでしょうか。

実は、浴衣は着物の一種です。
着物には留袖や訪問着など色々な種類がありますが、その中の1つとして浴衣があります。
では、着物と浴衣の具体的な違いを見ていきましょう。

着用するものの違い

浴衣の場合、浴衣の下には下着しか着用しません。
昔はお風呂上がりに来て寝間着として着用されていたくらいなので、素肌の上に着ることもできます。旅館などできる浴衣も、素肌の上に着ることが多いと思います。浴衣は基本的にラフなものなのです。
これに対し着物は、下に長襦袢や肌襦袢というものを着ます。
また、浴衣は素足で下駄を履くのに対し、着物は必ず足袋を履きます。

価格の違い

浴衣と着物は、その値段も異なります。
浴衣は、安いものでしたら3000円くらいからあります。相場としては5000円から2万円くらいです。
浴衣は、綿で作られているものが多く、コストが抑えられます。

これに対し、着物は安いものでも5万円以上、相場は15万円から20万円になります。さらに帯や襦袢、足袋なども合わせると倍くらいの値段になります。

着物は柄の美しさはもちろん、素材も綿や絹、ウールなど、高級なものが使われています。

着用シーンの違い

浴衣は、カジュアルな着物であるため、夏祭りや花火大会などに適しています。
着物は、フォーマルでかしこまった場で切られることが多いです。
もちろん着物を普段から着てもOKなのですが、より形式張った場できるものと覚えておきましょう。

着物を着る機会は?

「着物を着てみたい!」そう思ってもなかなか着る機会がない・・・なんて思っていませんか?
着物は成人式で着るイメージがありますが、それだけではありません。
例えば以下のようばシーンで着用することができます。

披露宴などのお呼ばれ
お芝居や観劇、美術館で
食事やお茶会
お正月の集まり、初詣
パーティー、懇親会など
茶道や華道など、和のお稽古事
お子さんの入学式や卒業式
参拝、お参り
京都散策

このように、様々な場所で着物を着用することができます。
少し改まった場や和の場に着物は合いますね。

また、着物は四季の移ろいを愛する日本人ならではの心が現れています。
柄や素材、帯などに四季を感じさせるものが多くあるので、季節に合わせて着物を選ぶおしゃれも楽しめます。

胸が大きい人の着物の悩み

胸が大きい人の、着物に関するお悩みは、次のようなものです。

 ・帯の上に胸が乗ってしまう
 ・胸が目立ってしまう
 ・太って見える
 ・胸周りがもたついて見える
 ・着崩れしてしやすい

胸の大きい人は体に凹凸が出てしまうので、なかなか着物を着るのを躊躇してしまう人もいるでしょう。
欧米人が来ているドレスは立体的な作りでグラマラスな人が似合うものが多いですよね。
しかし、着物は一枚の布を体に巻いて着るものであり、平面的な作りをしています。
したがって体にメリハリがない方が似合い、また着崩れもしにくいのです。

ですので胸が大きい人が着ると、実物以上に太って見えてしまったり、着崩れしやすいという難点があるのです。

でも、いくつかのコツを抑えればスッキリと着こなすことができますよ。
以下から順に見ていきましょう。

胸の大きい人の着物の着こなしのポイント

①和装ブラを着用

胸の大きい人にオススメなのが和装ブラジャー。通常の寄せて上げるタイプのブラジャーとは違って、着物を着た時に胸のラインが綺麗に見えるよう、補正されるブラジャーです。これだけでかなり胸のボリュームを抑えることができます。

お手頃価格ものもの多いので、一枚あると重宝します。
和装用のブラジャーがない場合、スポーツブラやさらしで代用することも可能です。

②襟元のV字を鋭角に

襟元のV字を鋭角にすると、すっきりと見える効果があります。
首元を見せることで縦のラインが強調できます。

③タオルで補正

和装用ブラジャーをつけるだけでかなり胸のボリュームは抑えられると思いますが、それでも胸の膨らみが目立つ場合は、タオルを使って補正しましょう。

着物は凹凸がない寸胴な体型の方が着こなせるので、胸とウエストの段差が減るようにします。
しかし、これをやりすぎると上半身が太って見えてしまうので、巻くのではなく、胸の下のみぞおち部分に一枚当てるだけで十分です。

④帯の中心を少し下げる

帯を締める際、帯の真ん中あを少し下げ、一直線にならないようにするとスッキリと見えます。
脇はそのままで、中心だけ下げるのがポイントです。

⑤帯の結び目を大きめにする

帯の結び目を大きめにするとウエストがキュッと締まって見えます。
また、結び目は腰よりやや上に作るとスタイルがよく見える効果があります。

⑥裾をすぼませる

全身を見た時に、逆三角形になるようなイメージで、裾を少しすぼめるとスリムな印象になります。着物を合わせるとき、両脇をキュッと上げるイメージです。これをするだけで印象がかなり変わってきますよ。

⑦色・柄・素材

紺や黒などのダークカラーや赤、紫など濃いめの色は引き締め効果があります。逆に、白や淡いピンクなどは膨張して見えてしまいます。

柄は、縦のラインが効いたものや、大きめの柄の方が着痩せ効果があります。
ハリのある素材は、肉感を拾わないので、胸のボリュームが目立ちにくくおすすめです。

まとめ

着物を着るというのはとても粋なものです。
上記のポイントを抑えて、スリムに着こなしてみましょう♪
素敵な大和撫子を目指して、何かイベントの際には着物を着ることを検討してみてはいかがでしょうか。